診療について

診療についてのお願い

  • 来院時には、マスクの着用をお願いします(2歳以下の乳幼児を除く)。
    診察もマスク着用のまま行います。
    鼻やのどを診る時のみ、外していただきます。
  • 手指消毒にご協力ください。
  • 診察を受ける方には、感冒様症状の有無に関わらず、必ず検温をお願いします。
  • 椅子には離れてご着席ください(ご家族はご一緒でかまいません)。
  • 混雑時や発熱、咳嗽等の症状がある方については、自家用車内で待機していただく場合がありますので、ご了承ください。
  • 院内は、換気に努めていますが、会話は必要最小限にとどめてください。
耳鼻咽喉科 薬
いしかわ耳鼻咽喉科めまいクリニック 受付

受付からのお願い

  • 受付は、午前は8時30分から、午後は1時45分からになります。
    診療時間外はセキュリティと感染予防のために扉を閉めていますので、ご了承ください。
  • 診察時の込み具合、検査の状況などにより診察の順番が前後することがあります。
  • 受付後は、できるだけ院内でお待ちください。
    いったん外出する場合には、外出時、帰院時に受付に声をかけてください。
    帰院後、診察までには、しばらくお待ちいただくことがあります。
  • あらかじめ診察券を出して、後から受診することはお控えください。

めまいの原因になる病気

メニエール病

 ぐるぐる回るめまい発作が起こる病気です。めまい発作は10分から半日くらい持続します。発作時には吐き気や嘔吐、頭痛、動悸、冷や汗などの自律神経症状(前庭自律神経反射)を伴います。典型的な場合には、めまいと同時に、あるいは前後して、難聴(特に低音が聞こえにくい)、耳鳴り、耳が詰まった感じなどの聴覚の症状を伴います。めまいも聴覚の症状も良くなったり悪くなったり変動したり繰り返すことが特徴です。30~40歳代に発症することが多く、女性にやや多くみられます。
 メニエール病は内耳(前庭、蝸牛)に内リンパ液が過剰にたまる(内リンパ水腫)ことで起こります。内リンパ水腫の状態は変動があり、それに伴って症状も変動します。発作の誘因にはストレスや疲労があります。何度もめまいを繰り返すうちに、難聴や耳鳴が悪化して固定してしまうことがあります。

良性発作性頭位めまい症

 寝返りを打った時、下を向いた時、ベッドから起き上がった時などの頭を動かした時にぐるぐる回るめまいが起こります。吐き気などの自律神経症状も伴います。めまいの持続時間は数十秒程度ですぐに治まりますが、頭を動かすたびに繰り返して起こります。聴覚の症状は伴いません。最も多いめまいの病気です。40~50歳代以降の女性に多く見られます
 良性発作性頭位めまい症は内耳の耳石器の耳石が剥がれて三半規管の中に入り込んでしまい、頭を動かした時に耳石が動くことで起こります。耳石が三半規管から抜けて耳石器に戻ると治りますが、耳石は何度も入ることがあり、繰り返して起こることがあります。

前庭神経炎

 ある日突然ぐるぐる回る強いめまいが起こります。めまいは耳のめまいの中では最も強く長く続きます。吐き気や嘔吐などの自律神経症状も強く起こります。強いめまいは1週間ほど続き、起き上がれずに横になっていないといけないことが多いです。聴覚の症状は伴いません。強いめまいが治まった後も、ふらふらするめまいが数週間から数か月間続きます。あらゆる年代の人に起こる病気です。
 前庭神経炎は何らかの原因で突然片耳の前庭の機能が低下し、左右両側の平衡感覚の情報のバランスが崩れることで起こります。その原因はまだよくわかっていません。一度だけ起こる病気で、繰り返すことはありません。低下した前庭の機能は元に戻る場合もありますが、障害が残る場合もあります。

めまいを伴う突発性難聴

 ある日突然ぐるぐる回るめまいが起こります。同時に片耳の聞こえが悪くなり、耳鳴り、耳の詰まりも生じます。めまいの程度も聴覚の症状の程度も様々です。めまいが強い場合には、吐き気や嘔吐などの自律神経症状を伴います。回転性めまいは1週間ほど続くことが多く、その後徐々に軽快します。30~50歳代に多く見られます。めまいは1回だけで繰り返して起こることはありません。
 突発性難聴は何らかの原因で突然片耳の内耳(蝸牛、前庭)の機能が低下することで起こります。その原因はまだよくわかっていません。めまいは最終的には改善しますが、聞こえの悪い状態や耳鳴りは改善せずに残ってしまうことがあります。

前庭性片頭痛

 片頭痛は数時間から2~3日続く頭痛で、動くと痛みが悪化します。光、音、臭いに過敏になり、まぶしい場所や騒がしい場所で強くなります。また、天候や気温、気圧の変化が大きい時や女性の場合月経前後や排卵期に起こりやすくなります。吐き気や嘔吐も伴います。片頭痛の半数以上でめまいの症状が合併します。めまいはふわふわするものからぐるぐる回るものまであります。
 片頭痛は脳の血管の拡張により三叉神経が圧迫されて起こります。セロトニンという脳内物質が異常に増減するためです。女性に多く見られます。血管を拡張しやすくする食べ物(オリーブオイル、柑橘類、チーズ、チョコレート)の摂取には注意が必要です。また、片頭痛の患者さんは動揺病(乗り物酔い)を起こしやすいという特徴もあります。

持続性知覚性姿勢誘発めまい

 浮遊感、不安定感などが続く慢性のめまいの病気です。めまいはほぼ毎日あり、強くなったり弱くなったりしながら、数時間単位で持続します。めまいが強くなる誘因としては、起立や歩行、体を動かすこと(自分で動く場合と動かされる場合の両方)、動いているものや複雑なパターンのものを見ることなどがあります。また1日の中では時間が進むにつれて強くなる傾向があります。
 持続性知覚性姿勢誘発めまいは何らかの急性めまいに続いて起こることが多いです。また不安症・恐怖症・抑うつなどの精神疾患から起こる場合もあります。このめまいは機能性のめまいであり、様々な平衡機能検査でも器質的な異常が見られないことが特徴です。